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まぶたは眼瞼(がんけん)ともいい、眼球を保護する役割を持ちます。ものを見るときには、まぶたを上げてものを見ることができます。さらに上の方を見るときには、よりまぶたを上げ、見える範囲を広げて、視野を確保します。つまり、まぶたには「眼球の保護」と「視野の確保」の大きく2種類の役割を担っています。まぶたに関連する代表的な病気には、ものもらい(麦粒腫、霰粒腫)、眼瞼下垂、眼瞼内反症(逆さまつげ)、眼瞼痙攣などが挙げられます。
ものもらいは、まぶたにあるマイボーム腺という油を分泌する皮脂腺があり、これが細菌感染を起こして化膿したり、詰まって炎症を起こす症状です。ものもらいは、地域によって「めばちこ」「めいぼ」などと呼ばれたりしますが、主に「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2つに分類されます。
まつ毛の毛根やマイボーム腺にブドウ球菌などの細菌が感染することにより炎症が起こり、目やにや充血、かゆみ、痛みなどの症状を伴います。
汚れた手でこすったり、目の不衛生も原因になります。抗菌作用のある点眼薬や内服薬による治療を主に行い、通常2〜3日で赤みや痛みは改善しますが、しこりが吸収されるまでは1週間から、長い場合は2〜3週間かかることもあります。また、化膿が進んでいる場合には、切開して膿を出す場合もあります。
まぶたにあるマイボーム腺の出口が詰まり、炎症が起きることによって肉芽腫(にくがしゅ)という塊ができる病気です。コロコロとした異物感を感じますが麦粒腫と異なり、殆ど痛みなどはありません。自然と治癒することも多く、抗生物質や抗炎症剤の点眼薬、塗り薬を使いながら経過を観察します。腫れがひどかったり、症状に改善が見られない場合は、まぶたを切開して膿を摘出する必要があります。
眼瞼下垂は、上まぶた(眼瞼)が下がり、ひとみ(瞳孔)にかぶさって見えづらくなる病気です。視野が狭くなり、眠たそうに見えたり、肩こりや頭痛の原因になることもあります。眼瞼下垂は生まれつきまぶたが下がっている「先天性眼瞼下垂」と加齢やハードコンタクトレンズの長期使用などの原因による「後天性眼瞼下垂」の2種類があります。
生まれつき、まぶたを上げる筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)や神経に異常があり、まぶたが開きにくくなるもので片目に症状が出る「片眼性(へんがんせい)」と両目に症状が出る「両眼性(りょうがんせい)」があります。先天性の眼瞼下垂のうち、約8割が片眼性と言われています。
もともと適切に開いていたまぶたが徐々に下がる、または突然下がってしまう病気です。原因は、最も多いのが加齢に伴う筋力の低下や皮膚の弛緩です。その他にハードコンタクトレンズの長期使用やアトピーなどの疾患を持ち、目を擦ってしまう、怪我などの外傷が原因として挙げられます。
基本的には手術になり、原因や眼瞼下垂の程度によって幾つかある術式から適切なものを選択します。※眼瞼下垂の症状が認められた場合、適切な医療機関へご紹介させていただきます。
一般的に「逆さまつげ」と呼ばれる症状の一種で加齢に伴い、まぶたの筋肉や皮膚が緩むことにより、まぶたの一部やまつげが眼球側に入り込んでしまう病気で角膜(黒目)に当たって痛みや異物感を引き起こします。下側のまつ毛やまぶたに多いです。症状がひどい場合には手術が必要になります。
何らかの原因で自分の意志に関係なく、ピクピクと痙攣(けいれん)してまぶたが開きにくくなる病気です。症状は目に現れますが、原因は脳からの伝達異常が原因と言われています。ストレスや疲れなどの精神的要因の場合があります。一般的に女性の方がなりやすいです。
ストレスや疲れなどの場合は自然に改善するので経過観察です。神経から筋肉への異常伝達の場合の主な治療はボトックス注射になります。眼瞼痙攣におけるボトックス注射は保険適用となります。
※上記費用はあくまで目安となります。
記事監修者について
日本眼科学会認定 眼科専門医
眼科医 福岡 佐知子
眼科専門病院で17年間勤め、眼科医療の最前線で幅広い専門分野、年齢層の手術に対して多数の執刀実績を持ちます。難症例や合併症を含む白内障手術から眼科手術で最も難しい手術とされる硝子体手術を得意としています。また、国内で眼科医にレーシックやICLの技術的指導を行うインストラクターとしても活動をしています。
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