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オルソケラトロジー(ナイトコンタクトレンズ)

オルソケラトロジー(ナイトコンタクトレンズ)

オルソケラトロジーの受け入れついて

現在、オルソケラトロジーについて新規患者様の受け入れを中止しております。

再開する際は当院のホームページおよび公式LINEでお知らせさせていただきます。

受診をご検討の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒宜しくお願いいたします。

オルソケラトロジーとは、ナイトコンタクトレンズとも言い、就寝時に特殊なハードコンタクトレンズ(オルソケラトロジーレンズ)を装用することによって角膜の形状を平坦化させ、近視を矯正させる治療法です。起床後はレンズを外し、日中は裸眼で過ごすことができます。

また、継続して使用することにより、子どもの近視の進行抑制の効果が期待されており、特に近視が進行しやすい学童期の子どもは、早期に治療を始めることで効果が大きくなることが分かっています。

使用を中止すると角膜の形状や視力など目の状態は元の状態に戻ります。手術を必要としない近年注目されている治療法になります。
※効果には個人差があります。

オルソケラトロジーとは

こんな方におすすめ!

  • ✔日中のメガネやコンタクトレンズの煩わしさを解消したい方
  • ✔スポーツなどのアクティブな活動を裸眼でしたい方
  • ✔レーシック(LASIK)やICL(眼内コンタクトレンズ)などの外科的治療に抵抗がある方
  • ✔近視の進行抑制を希望される方(お子さま)

オルソケラトロジーは特にお子さまにおすすめの視力矯正治療になります。
角膜がまだ柔らかい子供の目の方が視力矯正の効果を得られやすく、治療を早期に始めるほど近視の進行を抑制できるとされています。

  • 1装着前(近視の状態)

    目は入ってきた光を角膜と水晶体で屈折させて、網膜上で焦点を合わせることにより像としてとらえます。
    近視の場合は、この焦点が網膜より手前で結ばれるために像がぼやけて見えます。

装着前(近視の状態)
  • 2装着中

    レンズを就寝時に装用することで、角膜全面の形状が平坦化し、焦点が網膜上で結ばれて近視が矯正されます。

装着中
  • 3装用後(裸眼時)

    レンズによって平坦化された角膜全面は、レンズをはずしても一定時間形状を保つため、日中は十分な裸眼視力が維持されます。

オルソケラトロジー

メガネやコンタクトレンズとの違い

メガネやコンタクトレンズは、日中の活動する時間帯に装用することによって視力矯正を行います。それに対してオルソケラトロジーは夜寝ている間に視力矯正を行うので、日中の活動する時間帯を裸眼で過ごすことができます。そのため、日中にメガネやコンタクトレンズについて不便性を感じる方や裸眼でスポーツをしたい方におすすめです。

レーシック(LASIK)との違い

レーシック(LASIK)は、レーザーで角膜を削り、角膜のカーブを調整することによって視力矯正を行う屈折矯正手術です。裸眼で生活できる一方で角膜を削るため、角膜の形状を元に戻すことができません。オルソケラトロジーの場合、万一治療が合わなかった際にはレンズの装用を中止することによって角膜の形状を元に戻すことができます。継続が必要になるデメリットはありますが、目の手術に抵抗がある方や手術できる年齢に達していない方には、オルソケラトロジーがおすすめです。

オルソケラトロジーの治療の仕組み

治療の仕組み

オルソケラトロジーレンズは、レンズの内側に図のような複数のカーブが施された高酸素透過性のハードコンタクトレンズです。寝ている間にレンズがゆっくりと角膜の形状を平坦化させていきます。翌朝、起床時にレンズを外して角膜が矯正された状態が持続することによって日中を裸眼で過ごすことができます。

効果の持続時間については、近視の度合いや治療の継続期間によって左右されます。1回目の装用では、効果は数時間で元に戻ってしまいますが、装着する期間が長くなるにつれて効果の持続時間は長くなります。多くの場合、装用開始から1~2週間で視力が安定し、一日を通して裸眼での生活が可能となりますが、治療の効果には個人差があります。

中程度以上の近視の場合は、効果を得られるまで少し時間がかかったり、近視の度数によっては、十分な治療効果を得られない可能性があります。

オルソケラトロジーのメリット・デメリット

メリット

  • 日中を裸眼で過ごすことができる
  • 可逆性が高い
    (途中で治療を中止すれば、角膜を元の状態に戻すことができます)
  • 手術を必要としない治療
  • 近視の進行を抑制する効果が期待できる

デメリット

  • 適切なレンズケアが毎日必要
  • 経過観察のため、定期的な通院が必要
  • 基本的に毎晩レンズを装用する必要がある
  • 強い遠視や乱視は矯正することができない
    (近視度数-4.00D以下、乱視度数-1.50D以下※目の状態では条件外でも適応できる場合があります)
  • 過度な矯正をすることによって、ハロー・グレアを自覚することがある

オルソケラトロジーの適応・禁忌

メリット

  • 軽度から中等度の近視の方
  • 目の病気がない方(円錐角膜、緑内障、ぶどう膜炎、網膜疾患など)

デメリット

  • 重度のドライアイがある方
  • 妊娠中、授乳中の方
  • 十分な睡眠時間を確保することが難しい方
    (オルソケラトロジーでは十分な効果を得るには6時間以上の睡眠が必要となります)
  • 定期的な通院が難しい方
  • 一部特殊な職業の方

オルソケラトロジーの治療の流れ

01

初診

適応検査
テストレンズの装用
レンズの決定
診察
レンズの発注
02

2回目の受診

レンズのお渡し・装脱練習
レンズの受け取りに来ていただき、実際に自宅での装用を開始します。
※翌日検診が必要となりますので、必ず翌日受診が可能な日程で装用を開始してください。
03

定期検診

装用を始めてから最初何度かご来院いただき、その後3ヶ月毎に定期検査で受診してください。

定期検診のスケジュール

オルソケラトロジーの定期検査スケジュール

※自覚症状の有無に関わらず、定期検査は必ず受けてください。
※万一、病気・事故などで長期に渡り受診できない場合は、装用を中止してください。
※また、調子よく使用していても、気づかないうちに眼やレンズに負担をかけていることがあり、
見え方が急に変化したり、痛みや違和感を感じる場合があります。
その場合、レンズの使用を中止して、すぐに眼科で受診してください。

オルソケラトロジーの費用

両眼 165,000円(税込)
適応検査代 5,500円(税込) ※オルソケラトロジー希望の場合はまず適応検査が必要になります。

※定期検診代:3,300円
※レンズ交換(破損・紛失・定期交換):55,000円
※2年に1回のレンズ交換を推奨

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ご予約のない方も診察を承っておりますが、お待ちいただく場合が御座います。
ご理解をいただけますと幸いです。
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記事監修者について

日本眼科学会認定 眼科専門医

眼科医 福岡 佐知子

眼科専門病院で17年間勤め、眼科医療の最前線で幅広い専門分野、年齢層の手術に対して多数の執刀実績を持ちます。難症例や合併症を含む白内障手術から眼科手術で最も難しい手術とされる硝子体手術を得意としています。また、国内で眼科医にレーシックやICLの技術的指導を行うインストラクターとしても活動をしています。