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ICLは何歳までできる?-ICLの適応年齢

ICL(眼内コンタクトレンズ)

ICLとは?

ICLとは目の中に人工のレンズを挿入することによって、屈折異常(近視・遠視・乱視)を矯正し、
裸眼でモノを見ることを可能とする手術です。
ICLは「有水晶体眼内レンズ」ともいい、水晶体を温存したまま行う手術になります。
また、ICLでは今まで未対応だった老眼に対する治療の選択肢として
新しく遠近両用眼内コンタクトレンズ(老眼用ICL)が登場しました。

この記事では、ICL(眼内コンタクトレンズ)を受けるにあたっての適正年齢や注意すべき点について解説します。

当院ではLINEによる治療・手術の相談を実施しております。
お気軽にご利用ください。

ICLの適応年齢と理由

年齢

POINT

  • ICLの適応年齢は21歳以上
  • 年齢の上限はないが、年齢によるリスクやデメリットもある

20歳以下の場合

近視の大半は学童期に始まり、その進行は20歳半ばほどで止まります(※個人差がある)。
20歳以下の方の場合、心身と同様に目も成長段階にあり、この期間は度数が安定しないため、ICLは原則適応となりません。
まだ、視力が安定していない可能性や術後の近視の進行などのリスクを考慮して、このような措置が取られています。

ミドルエイジ(40〜50代)の場合

年齢の上限については、定められていません。
理論的には何歳でもICLを実施することは可能ですが、45歳くらいまでが望ましいとされています。
その理由として、個人差はありますが、45歳ごろから老眼白内障などの別の目の病気や症状が始まるからです。

ICLは有水晶体眼内レンズともいい、水晶体を温存したまま行う手術となります。
水晶体のピントを自動で調整する機能は非常に優れており、
ICLはこの自動調整機能を果たす水晶体を残したまま行う手術だからこそ鮮明な見え方を実現することができます。

ところが、ミドルエイジになると水晶体がだんだん硬くなり、調整機能が衰えて近くにピントを合わせることが難しくなってきます。
ICLをご検討される方の大半が「メガネやコンタクトレンズの煩わしさを感じたくない」「裸眼で生活したい」というご希望をお持ちかと思います。
遠方はご希望のように裸眼で見えるようになりますが、近くを見る時には老眼鏡が必要となる可能性があります。

つまり、
老眼を発症している年齢でICL手術を受けた場合、近くを見るときにメガネが必要かもしれない
となります。

勿論、老眼を自覚する時期については個人差があり、メガネを必要としない方もいらっしゃいます。
また、遠方がそこまで見えなくても良いという場合は、近くも見えるよう少し弱めに矯正することも可能です。
さらに、まだICLほど歴史はありませんが、「遠近両用眼内コンタクトレンズ」という老眼も治療できる老眼用ICLも登場しています。

ICLを検討する際には、年齢や患者さまのライフスタイルによっても治療法が変わりますので、主治医とよくご相談ください。

当院ではLINEによる治療・手術の相談も行なっております。
お気軽にご利用ください。

老眼の治療の選択肢

老眼の治療では、老眼鏡による矯正が基本となります。
メガネやコンタクトレンズの煩わしさを感じることなく老眼を改善する場合には手術を検討します。

モノビジョンレーシック

両目のうち、片目を「遠く」に、もう片方の目を「近く」に見えやすいようにレーシックで視力を調整することによって、
両目で見た時に遠くも近くも見えやすくする老眼用のレーシックです。
●メリット
・メガネなしである程度の近くも遠くも見ることができるようになる。
●デメリット
・角膜を削るため、一時的にドライアイの症状を自覚する場合がある。
・老眼の原因となる水晶体は残っており、加えて白内障も進行するため、徐々に見えづらくなっていきます。

多焦点眼内レンズによる白内障手術

老眼と同じく、水晶体の老化が原因となる白内障が同時期に認められる場合には、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行うことにより、
白内障と合わせて老眼を治療することが可能です。
●メリット
・白内障手術では、加齢により濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入する手術になりますので、
老眼と合わせて同時治療が可能です。老眼の原因となる水晶体を摘出しますので、基本的には生涯裸眼での生活を送ることができます。
●デメリット
・レーシックやICLと異なり、水晶体を摘出しますので見え方の質はやや低下します。
・通常の白内障手術時に用いる保険適用の単焦点眼内レンズと異なり、選定療養もしくは自由診療となりますので、
治療費が高額になります。
・確率は1/6,000とかなり低いですが、感染症のリスクがあります。
・ハロー・グレアなどの症状を自覚する場合があります。(現在では、ハロー・グレアの症状を軽減させるレンズモデルもあります。)

遠近両用眼内コンタクトレンズ(老眼用ICL)

多焦点眼内レンズの構造を応用したICL手術です。可逆性が高く、白内障手術時にはレンズを摘出することが可能です。
●メリット
・屈折異常(近視・遠視・乱視)と老眼を同時に治療することが可能です。
・水晶体を残すため、見え方の質が高い。
●デメリット
・通常のICLと比較すると、挿入実績が少ない。
・白内障手術と同様、感染症のリスクがある。
・オーダーメイドレンズとなるため、費用が高額になります。
・水晶体を温存したまま行う手術になりますので、白内障は徐々に進行していきます。白内障手術時はレンズを摘出します。

当院のICL手術について

当院で行う手術については、国内12名のICLエキスパートインストラクターである院長の福岡佐知子医師が全て執刀します。

また、当院ではICLに加え、遠近両用眼内コンタクトレンズ(老眼用ICL)にも対応しております。
老眼用ICLは、白内障手術に用いられる多焦点眼内レンズの構造を応用したICLレンズであり、これまでICLでは対応できなかった老眼の治療が可能です。
また、当院院長は難症例の白内障や硝子体手術にも豊富な執刀実績を持つ医師ですので安心してお任せください。

当院では、無料LINE相談も承っておりますので、お気軽にご利用下さい。

白内障手術

院長 福岡 佐知子 医師
日本眼科学会認定 眼科専門医
後房型有水晶体眼内レンズ(ICL)認定医・エキスパートインストラクター

ICLエキスパートインストラクター認定書

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当院では予約優先制を導入しております。
ご予約のない方も診察を承っておりますが、お待ちいただく場合が御座います。
ご理解をいただけますと幸いです。
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記事監修者について

日本眼科学会認定 眼科専門医

眼科医 福岡 佐知子

眼科専門病院で17年間勤め、眼科医療の最前線で幅広い専門分野、年齢層の手術に対して多数の執刀実績を持ちます。難症例や合併症を含む白内障手術から眼科手術で最も難しい手術とされる硝子体手術を得意としています。また、国内で眼科医にレーシックやICLの技術的指導を行うインストラクターとしても活動をしています。

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