イタリアのSIFI MedTech社から発売されている焦点深度拡張型(EDOF)の多焦点眼内レンズです。
従来のミニウェル(Mini WELL)に続き、ミニウェル プロクサ(Mini WELL PROXA)が登場し、現在2種類のミニウェル(Mini WELL)があります。
多焦点眼内レンズは、メガネへの依存度を減らし、白内障と老眼の同時改善が可能です。一方で、複雑なレンズの構造上、ハロー・グレアやコントラス感度の低下など、光の錯乱による見え方の質の低下などの課題を抱えているレンズも少なくありません。
ミニウェル(Mini WELL)では、目に入ってきた光を振り分けることのない見える範囲を拡張した連続的な構造・焦点深度拡張型(EDOF)のレンズとなり、コントラス感度を比較的維持した見え方かつハロー・グレアが生じにくいというメリットがあります。
ただし、焦点深度拡張型(EDOF)の眼内レンズの欠点として30cm程度の近方の見え方が弱い傾向にあります。近方においては、メガネの装用が前提となりますので、近くを裸眼で見たいという患者様には推奨外の眼内レンズでした。このミニウェル(Mini WELL)の弱点を補完するために登場したのが、ミニウェル プロクサ(Mini WELL PROXA)です。